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マットレスの種類の違いとは?快適な睡眠を得るための正しい寝姿勢も解説

マットレスの種類の違いとは?快適な睡眠を得るための正しい寝姿勢も解説

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更新日: 2023.11.12

私たちが生きていくうえで欠かせない睡眠。睡眠の質は、日々のパフォーマンスや健康に大きな影響を与えます。

そして、睡眠の質を上げるために重要となるのがマットレス選びです。自分に合ったマットレスを選ぶことで、毎日を快適に過ごせるようになるでしょう。

しかし、マットレスにはさまざまな種類があり、硬さや素材、構造などが異なるので、どれを選べばいいのか迷ってしまう人も多いはずです。

そこで本記事では、マットレスの主な種類や、選び方のポイントなどを詳しく解説します。それぞれの特徴を理解し、自分に最適なマットレスを選びましょう。

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筆者睡眠健康指導士

睡眠健康指導士として、睡眠のサポートや体に合った寝具の選び方に関して情報発信。オーダーメイド枕の企画、販売など一貫して担当。


マットレスの種類と素材の特徴

マットレスを購入する際、さまざまな種類があってどれを選べばいいか迷ってしまった経験はないでしょうか。自分に合ったマットレスを見つけるためには、種類ごとの特徴を理解することが大切です。

ここでは、代表的な6種類のマットレスをご紹介します。素材ごとの特徴やメリット、デメリットを解説しますので、自分に最適なマットレスを見つけるための参考にしてください。

種類その1:ボンネルコイル

ボンネルコイルマットレスは、並列につながった螺旋型のコイルを使用しているマットレスです。体重をマットレス全体の「面」で支えるため、硬めの寝心地で寝返りしやすい特徴があります。

高い耐久性を持ちながら、比較的安価に購入できる種類なので、コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

ただし、コイルが一体となっていることから、一部分に重みが加わるとマットレス全体が影響を受けやすいデメリットがあります。寝返りをすると振動を感じやすいので、揺れに敏感な人にはあまりおすすめできません。

種類その2:ポケットコイル

ポケットコイルマットレスは、それぞれのコイルが布のポケットに包まれ、独立した状態で配置されているマットレスです。体を点で支えるので、体重を均等に分散させることができます。これにより、理想的な寝姿勢を維持しやすくなり、肩や腰などへの負担も軽減されます。

また、コイルが独立しているため、ボンネルコイルマットレスに比べて横揺れしにくい点もメリットです。寝返りをうっても、マットレス全体に振動が伝わりにくいので、快適に眠ることができるでしょう。

ソフトな寝心地で揺れが少ないポケットコイルマットレスは、より質の高い睡眠を求めている人や、同じベッドで寝るパートナーの寝返りが気になる人におすすめです。

種類その3:高反発ウレタン

高反発ウレタンマットレスは、硬めでしっかりとした素材を使用していることが特徴です。しっかりと体を支えて寝姿勢を安定させ、快眠をサポートをします。また、横揺れが発生しても気になりにくいメリットがあります。

高反発ウレタンマットレスは、二層構造や凹凸、波型カット、ピンホールなど多くの形状があります。快適さを追求したり、特定の部位へのサポートを強化したりと、さまざまなニーズに対応可能です。

さらに、低価格で購入できる点も高反発ウレタンのメリットです。コストパフォーマンスを重視する人や、しっかりとしたサポートを求める人には、特におすすめの種類といえるでしょう。

ただし、通気性があまり良くないため、暑い季節の使用には適していません。マットレスパッドやクール素材のベッドリネンを取り入れるなど、暑さ対策が必要となるでしょう。

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種類その4:低反発ウレタン

低反発ウレタンマットレスの最大の特徴は、体圧を均一に分散できることです。体の形状に沿ってゆっくりと沈み込み、もとの形状にゆっくりと戻る特性を持っています。これにより、心地良いフィット感を生み出し、理想的な寝姿勢を保つことが可能です。また、体の特定の部位に負担がかかりません。体の痛みを和らげたい人や、深い睡眠を求める人には特におすすめです。

しかし、低反発ウレタンマットレスには寝返りがしにくいというデメリットがあります。体の重みを吸収し過ぎてしまい、寝返りを打つ際に必要な反発力を十分に得られないためです。

また、通気性が低いことから、暑い季節や湿度が高い環境下では、寝苦しく感じるおそれがあります。夏場に低反発ウレタンマットレスを使用する場合は、通気性を向上させる機能や、接触冷感機能を持つマットレスパッドやシーツなどを選ぶとよいでしょう。低反発ウレタンマットレスは、これらの特性から、特に体の痛みを和らげたい人や深い睡眠を求める人におすすめです。

種類その5:高反発ファイバー

高反発ファイバータイプのマットレスには、体圧を均一に分散させる特性があります。長時間安定した寝姿勢を保ち、快適な眠りをサポートします。体への負担を軽減したい人や、正しい寝姿勢を維持したい人におすすめです。

また、高反発ファイバーのマットレスは、網目状に成形された樹脂から作られており、通気性に優れています。これにより、カビやダニなどの繁殖を防ぎ、寝具を清潔に保つことが可能です。

さらに、高反発ファイバーマットレスは水洗いが可能です。こまめに洗濯することで、常に清潔な状態をキープでき、より快適な眠りを得られるでしょう。

種類その6:ラテックス

ラテックスマットレスは、主にゴムミルクから作られており、ほどよい反発力と柔軟性が特徴です。自然な感触を求める人や、体へのフィット感を重視する人に適しています。

ラテックスマットレスには、100%天然ラテックス、天然ラテックス、合成ラテックスなどの種類があります。100%天然ラテックスは、ゴムの木から採取されたゴムミルクだけを使用して作られます。天然ラテックスは、一部の成分を合成物質で置き換えていますが、大部分は天然のゴムミルクを使用しています。合成ラテックスは、ゴムミルクに代わって合成ゴムを使用したマットレスです。天然ラテックスに比べて安価に購入できるメリットがあります。

正しい寝姿勢を維持するには適度な硬さが重要

快適な睡眠を得るためには、正しい寝姿勢を維持することが重要です。厚生労働省のデータによると、腰のS字カーブの隙間が2cmから3cmの位置になる寝姿勢が理想的とされています。人間の背骨は自然とS字型にカーブしているため、この形状を保つことで、体への負担が軽減されて安定した眠りにつながるのです。

この寝姿勢を実現するためには、適度な硬さのマットレスを選ぶ必要があります。硬すぎるマットレスは、背骨の自然なカーブを支えることができません。逆に柔らかすぎても、背骨のカーブが深くなってしまいます。結果として、体の痛みや睡眠障害を引き起こす危険性があります。そのため、体重を適切に分散させつつ、体の各部分に負担がかからない硬さのマットレスを選びましょう。

マットレスの種類を選ぶときのポイント

ここまで、マットレスの種類ごとの特徴やメリット、デメリットを解説してきました。しかし、実際に購入する際、自分にどの種類が合っているのか、どのように選べばいいのか迷う人も多いでしょう。そこで、マットレスを選ぶときのポイントを2つご紹介します。

ポイントその1:寝心地が良い

寝心地の良さは、マットレス選びにおいて最も重要な要素です。寝心地の好みは人それぞれであり、一概には定義できませんが、柔らかすぎず硬すぎない、適度な硬さのマットレスを選ぶといいでしょう。

柔らかすぎるマットレスは、体が深く沈み込むため、体の自然な曲線を保つことができません。長期間使い続けると、腰や背中に負担がかかり、体調不良を引き起こす危険性があります。一方、硬すぎるマットレスでは、マットレスが体を十分に支えられないため、肩や腰に負担がかかり、痛みや不快感につながります。適度な硬さのマットレスであれば、寝返りをうちやすくなり、安定した寝心地を得られるでしょう。

特にウレタンマットレスの場合、硬さや反発力を表すためにニュートンという単位が用いられます。体重別におすすめのニュートンは以下のとおりです。

体重40kg以下の方:14-16N

体重40kg~60kgの方:16-18N

体重60kg以上の方:18N以上

ただし、これらの数値はあくまで目安です。実際に購入する際には、店頭で試し寝をして、寝心地が良いと感じる硬さのマットレスを選びましょう。

ポイントその2:通気性が良い

マットレスの通気性も考慮するべきポイントです。私たちは、睡眠時に多くの汗をかきます。通気性が良くないと、マットレス内部に湿気が溜まり、カビやダニが繁殖したり臭いが発生したりする原因となります。

ただし、通気性の良いマットレスを使用するだけでは、湿気やカビの発生を完全に防ぐことはできません。日々のメンテナンスを怠らないことが大切です。定期的にマットレスを洗浄したり、立てかけて乾燥させたりして、清潔な状態を保ちましょう。

通気性に優れたマットレスを選びたい人には、高反発ファイバーマットレスがおすすめです。高反発ファイバーマットレスは網目状の樹脂で作られており、マットレス内部の空気を循環させて湿気を素早く逃がす効果があります。また、洗濯できるものが多いため、衛生的に保つことが可能です。

マットレスの種類選びは寝心地と通気性をまずチェック

マットレス選びで特に重要なポイントは「寝心地」と「通気性」です。

寝心地は、好みや体格、睡眠時の体への負担などにより大きく変わります。硬すぎるマットレスは肩や腰への負担が大きく、柔らかすぎるマットレスは体を十分にサポートできません。快適な睡眠環境を維持するためには、そのバラ自分の体重に適した硬さのマットレスを選ぶことが大切です。

また、通気性が良いマットレスは、汗などの湿気を排出しやすく、カビの発生やダニの繁殖を防ぐ効果が期待できます。

マットレス選びは一見簡単そうに見えますが、私たちの健康に直結するため、慎重に選ぶ必要があります。本記事でご紹介したポイントを踏まえて、自分に合ったマットレスを選び、快適な睡眠環境を整えましょう。

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