S
H
I
N
G
診断
検索
比較
マットレスのカビ取りおすすめの方法4つ!健康被害にもつながるカビの種類と対処法

マットレスのカビ取りおすすめの方法4つ!健康被害にもつながるカビの種類と対処法

masaのプロフィール画像masa
更新日: 2023.11.12

私たちが毎日使用しているマットレスですが、実はカビが生えやすいことをご存知でしょうか。カビの生えたマットレスを使い続けていると、健康被害を引き起こすおそれがあります。しかし、カビが発生しても、マットレスをすぐに捨てる必要はありません。適切な対処法によってカビを除去し、清潔な状態を保つことが可能です。この記事では、マットレスのカビを取り除く方法や予防対策を解説します。快適な睡眠環境を整えて、健康を維持しましょう。

masaのプロフィール画像
筆者睡眠健康指導士

睡眠健康指導士として、睡眠のサポートや体に合った寝具の選び方に関して情報発信。オーダーメイド枕の企画、販売など一貫して担当。


マットレスにカビが生える原因

私たちの身の回りには無数のカビの種類が存在し、なかには私たちの健康に悪影響を及ぼすものもあります。特に、寝具は長時間体に接触するものであるため、カビの発生には注意が必要です。ここでは、マットレスに生じるカビの種類と主な原因、健康への影響について解説します。

マットレスに発生しやすいカビの種類

マットレスや寝具に発生しやすいといわれているカビの種類は以下のとおりです。

  • アスペルギルス属:繁殖力が強く、広範囲に生息しています。湿度の高い環境を好み、アレルギーの原因となることがあります。
  • ペニシリウム属:ブルーチーズにも見られるこのカビは、湿度が高くて温度の低い場所を好みます。呼吸器系に影響を及ぼすことがあります。
  • クラドスポリウム属:湿度が低くても生息できます。室内外を問わずに見られ、アレルギーの原因となります。

マットレスにカビが生える原因

マットレスにカビが生えるかどうかを大きく左右するのが「湿度」と「温度」です。人が寝ている間に発生する汗や皮脂によって湿気がこもるうえに、体温でマットレスが温められることで、カビが発生しやすくなります。また、冬場の暖房による室温の上昇や、密閉された環境もカビの増殖につながる要因です。

さらに、マットレスの素材や普段のメンテナンス方法も大きく影響します。通気性の悪いマットレスは湿気を逃がさず、カビが生えやすくなるため注意が必要です。カビを予防するためには、定期的なマットレスのクリーニングや部屋の換気が欠かせません。

カビは、マットレスの寿命を縮めるだけではなく、私たちの健康に悪影響を及ぼす要因となります。毎日使用するからこそ、マットレスの衛生状態には十分に注意を払い、適切なケアを行うことが重要です。

カビの健康への影響:喘息やアレルギーの原因

カビは、マットレスの寿命を縮めるだけではなく、私たちの健康に悪影響を及ぼす要因です。特に、マットレスや寝具にカビが発生していると、長時間の直接的な接触によって、喘息やアレルギーにつながるおそれがあります。

カビの胞子や菌糸は空気中に拡散し、これらを人が吸入することで肺や気道に影響を及ぼします。特に、アスペルギルス属やクラドスポリウム属は、アレルゲンとなる成分を含むため、アレルギー体質の人は注意しなければなりません。鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことがあります。

また、カビが喘息の原因となることも指摘されています。カビの胞子や菌糸が引き起こす気道の炎症や過敏性反応は、喘息を発症させたり、既存の喘息症状を悪化させたりするリスクがあります。長時間にわたるカビの吸引は、慢性的な呼吸器系疾患にもつながりかねません。

カビによる健康リスクから身を守るためには、マットレスや寝具の定期的な清掃、湿度と温度の管理、換気などのお手入れが重要です。これらの対策を行うことで、カビの発生を抑え、快適で健康的な睡眠環境を維持できるでしょう。

マットレスのカビを取り除く4つの方法

私たちの生活に欠かせないマットレス。一日の疲れを癒やす重要なアイテムですが、適切なお手入れを行っていないと、カビの発生源となります。寝室の湿度が高い、マットレスの下が通気性に乏しい、汗や皮脂をそのままにしているなどの条件が揃うと、カビはどんどん繁殖してしまうでしょう。

ここでは、カビの発生を防ぐため、また発生してしまったカビを効果的に取り除くための方法を4つご紹介します。

方法その1:消毒用エタノール

家庭で手軽にカビ取りができる方法として、消毒用エタノールを使用する方法があります。エタノールは広範囲の微生物に対して消毒効果があり、特にカビに対しては成長を抑制し、除去する効果が認められています。

ただし、この方法は対象となるカビが表面に見える範囲であること、カビの発生がまだ初期段階であることが適応条件です。

用意するもの

  • 消毒用エタノール
  • ソフトな布またはスポンジ
  • 乾いたタオル

作業手順

  1. 1消毒用エタノールを布またはスポンジに染み込ませます。このとき、エタノールがマットレスに直接たれないように注意しましょう。
  2. 2カビが発生している部分をエタノールで濡らした布またはスポンジでやさしく拭きます。
  3. 3エタノールで拭き取ったあとは、乾いたタオルでしっかりと拭き上げて乾燥させます。

作業のポイントとしては、しっかりとマットレスを乾燥させることです。湿気はカビを発生させる一因となるため、作業後は十分な乾燥が欠かせません。また、エタノールの揮発を早めるため、部屋の換気も忘れずに行いましょう。

方法その2:酸素系漂白剤

カビは除去できても、黒い色素がマットレスに残ってしまうことがあります。その場合は、酸素系漂白剤を使用する方法が効果的です。カビが育つ環境を作らないために、色素の除去もしっかりと行いましょう。

ただし、カビキラーやキッチンハイターのような塩素系漂白剤は、マットレスの色落ちや素材へのダメージを引き起こすおそれがあるため使用は避けてください。

用意するもの

  • 酸素系漂白剤
  • ソフトな布またはスポンジ
  • 乾いたタオル

作業手順

  1. 1酸素系漂白剤を適量の水で溶かし、布またはスポンジに染み込ませます。
  2. 2黒い色素が残っている部分を酸素系漂白剤で濡らした布またはスポンジでやさしく拭きます。
  3. 3酸素系漂白剤で拭き取ったあとは、乾いたタオルでしっかりと拭き上げて乾燥させます。

ここでも、作業後にはマットレスをしっかりと乾燥させることが重要です。また、酸素系漂白剤を使う際は手袋をするなど、肌に直接触れないように取り扱いましょう。

方法その3:クリーニング業者に依頼

自分で対処してもなかなかカビが取れない場合、または作業の手間を省きたい場合、専門のクリーニング業者に依頼するのも一つの選択肢です。

マットレスのカビ取りは、素人にはなかなか困難な作業ともいえます。特に、カビが広範囲に繁殖していたり、マットレスの深い部分まで浸透していたりすると、自己処理で完全にカビを除去することは難しいでしょう。

クリーニング業者に依頼すれば、高圧スチームや専用の洗剤を用いて徹底的にクリーニングしてもらえるため、カビを根絶やしにすることが可能です。また、業者によっては除菌や防カビ対策を行ってくれるところもあります。カビの除去だけではなく、再発防止のためのメンテナンスも一緒に受けられる点が魅力です。

ただし、料金や作業時間などを事前に確認してから依頼することが大切です。また、専門のクリーニングであっても、すべてのカビが取れるわけではありません。状態によってはマットレスの買い替えが必要となることも覚えておきましょう。

方法その4:マットレスを買い替える

前述したとおり、残念ながらすべてのケースで完全にカビを取り除けるわけではありません。カビの種類や繁殖の程度、マットレスの素材や状態などにより、クリーニングによる除去が困難な場合もあります。そのような場合には、新しいマットレスへの買い替えを検討しましょう。

厚生労働省が発表している「カビ駆除の基本4カ条」では、「カビの生えたものは取り替える」を一つの基本的な対策として挙げています。カビの除去が難しい、または不完全な場合には、カビの再発源となりうるからです。

新しいマットレスを購入することで、カビやアレルギーの問題から解放されます。また、マットレスは長時間の使用により、徐々に形状が変化し、体へのサポート力が低下します。したがって、新しいマットレスへの交換は、健康と快適な睡眠のためにも有効な方法です。

ただし、新しいマットレスを購入しても、カビが発生しないような管理は欠かせません。定期的な掃除や換気、湿度管理など、日々の生活習慣を見直しましょう。マットレスの下や周りに、湿気や汚れがたまらないように心がけ、カビの発生を未然に防ぐことが大切です。

以上が、マットレスのカビを取るおすすめの方法です。生活スタイルやマットレスの状態に合わせて、最適な方法を選んでください。カビの問題を解決し、健康で快適な睡眠環境を手に入れましょう。

マットレスにカビが生えないようにする対策5つ

マットレスに一度カビが発生すると、その除去作業は一筋縄ではいきません。また、カビの種類によっては健康被害をもたらすおそれもあります。そのため、カビが発生しないように予防することが何よりも重要です。以下では、マットレスにカビが生えないようにするための具体的な対策をご紹介します。

対策その1:部屋の換気

カビの発生は湿度と直結しています。湿度が高い環境にあると、マットレスにカビが生えやすくなります。そこで重要となるのが「部屋の換気」です。

換気は部屋の湿度を適切に保つための基本的な作業です。特に、寝ている間に人体から排出される湿気は、部屋全体の湿度を上げる原因となります。そのため、寝室はこまめに換気をしてください。

換気は窓を開けるだけで簡単にできますが、気温や天候により窓を開けられない場合もあるでしょう。そのような場合には、換気扇を使用したり、除湿器を導入したりすることも有効です。また、エアコンの除湿機能も、高湿度の日には役立ちます。

対策その2:シーツをこまめに換える

マットレスがカビの発生源となる一因として、汗や皮脂が挙げられます。私たちは寝ている間に多くの汗や皮脂を分泌しており、これらがシーツやマットレスに付着することで、カビの発生を促進させます。また、ホコリや食べ物のパンくずなども同様に、カビの栄養源となる可能性があります。

そのため、シーツをこまめに交換することが重要です。シーツを定期的に洗濯することで、マットレス表面の汚れを減らし、カビの生育を防げます。

シーツの交換は、週に1回を目安に行うのがおすすめです。ただし、汗を多くかく夏場や、体調がすぐれず発汗が多いときなどは、より高い頻度で交換しましょう。また、洗濯する際には、漂白剤を含む洗剤を使うことで、カビ予防に一層つながります。

さらに、シーツだけではなく、マットレスカバーもできるだけこまめに洗濯してください。マットレスカバーは、マットレスを直接汚れから守る役割を果たしているため、定期的に交換して清潔に保つことが大切です。

対策その3:マットレスを定期的に干す

寝ている間に人間が排出する汗や皮脂がマットレス内部にたまると、カビが繁殖しやすくなってしまいます。これを防ぐために、マットレスを定期的に陰干しすることがおすすめです。

陰干しは、直射日光を避けて風通しの良い場所で物を乾かす方法です。直射日光でマットレスを干すと、マットレスの素材が劣化しやすくなり、寿命を縮めてしまうおそれがあります。陰干しにすることで素材の劣化を防ぎつつ、湿気を取り除くことが可能です。

具体的な方法としては、風通しの良い場所にマットレスを立てかけて陰干しするとよいでしょう。全体を均一に乾燥できるよう、ときどき裏表をひっくり返すと効果的です。干す頻度は、季節や湿度によりますが、最低でも月に一度は行うことをおすすめします。

さらに、洗えるタイプのマットレスであれば、洗濯することもカビ予防に有効です。ただし、洗濯したあとは十分に乾燥させないと、中に湿気がこもって逆にカビの繁殖を助けてしまいます。洗濯後はよく水分を絞り、風通しの良い場所でじっくりと乾燥させましょう。

対策その4:壁や床に近づけすぎない

湿気がこもりやすい場所にマットレスを置くと、カビが生えやすくなってしまいます。特に、壁際や床面は、風通しが悪く湿気がこもりやすいため注意が必要です。

マットレスを床に直接置くと、下からの通気性が阻害されてしまいます。また、冷暖房の影響や日当たりの良さなどにより、床面は四季を通じて温度変化が大きく、カビが生えやすい環境を作り出します。

これを防ぐためには、マットレスを床から離す工夫が必要です。例えば、通気性の良いすのこのベッドフレームを使用することで、マットレスの下部を風通し良く保てます。その結果、マットレスの湿気を効果的に抑えられるでしょう。

また、マットレスが壁に直接触れていると、壁からの湿気を吸収しやすくなります。これもカビの発生につながるため、できるだけ壁から離して配置することが望ましいです。

対策その5:除湿シートを敷く

除湿シートの活用も、湿気を抑えるために有効な方法です。

除湿シートは吸湿性のある素材で作られており、マットレスと体の間に敷くことで、体から出る汗を吸収してくれます。これにより、マットレスに湿気が染み込みにくくなり、カビの発生防止につながります。

除湿シートは消耗品なので定期的な取り替えが必要ですが、それによってマットレス本体を長期間清潔に保てます。特に、汗をかきやすい夏場は、除湿シートの効果を実感できるでしょう。

また、除湿シートの中には抗菌・防臭効果が施されているものもあり、カビやダニ、不快な臭いの発生も抑制してくれます。マットレスを新品同様に保ち、快適な睡眠環境を整えるためにも、除湿シートの利用をおすすめします。

マットレスのカビは有害!しっかりと対処することが大切

寝室のマットレスにカビが生えてしまったら、早めに対処することが大切です。カビはマットレスの寿命を縮めるだけではなく、健康被害にもつながるおそれがあります。

カビが発生には、湿度と温度、そしてカビの栄養源である汚れなどが大きく影響します。湿度と温度が高い環境にあり、汚れがたまっていると、マットレスにカビが発生しやすくなります。

カビの除去方法としては、消毒用エタノールや酸素系漂白剤を用いた自己処理がおすすめです。しかし、自分ではカビを完全に取り除けない場合や、広範囲にカビが発生している場合は、プロのクリーニング業者への依頼を検討しましょう。

また、マットレスの劣化が目立ち、何度対処してもカビが発生する場合は、新たなマットレスに買い換えることも一つの方法です。新しいマットレスを購入する際は、カビが発生しにくい素材や構造のものを選ぶことで、長期間快適に使用できます。

そして何より、カビの発生を防ぐための対策が重要です。換気などで部屋の湿度をコントロールしたり、シーツをこまめに交換したりするなど、生活習慣を見直してみてください。マットレスを定期的に陰干しすることも、カビ予防に効果的な対策です。

カビへの適切な対処法と予防対策でマットレスを清潔に保ち、、快適で健康的な睡眠環境を守りましょう。

注目記事

関連記事