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マットレスの寿命を種類ごとに紹介!5つのポイントが交換の目安

マットレスの寿命を種類ごとに紹介!5つのポイントが交換の目安

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更新日: 2023.11.12

睡眠は人生の3分の1以上を占める大切な時間です。寿命を迎えたマットレスを使い続けていると、睡眠の質が落ちてしまうおそれがあるため注意しなくてはいけません。

この記事では、マットレスの種類ごとの寿命や、寿命を見分けるポイント、長持ちさせるためのコツなどを解説します。マットレスを買い替えるタイミングに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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筆者睡眠健康指導士

睡眠健康指導士として、睡眠のサポートや体に合った寝具の選び方に関して情報発信。オーダーメイド枕の企画、販売など一貫して担当。


マットレスの寿命は種類によって異なる

マットレスの状態は、睡眠の質や健康状態に大きく影響を及ぼします。寝つきが悪かったり、睡眠中に違和感を覚えたりする場合は、マットレスが寿命を迎えているかもしれません。

マットレスの寿命は、種類によって異なります。一般的には、密度が高いほど耐久性があり、寿命も長くなる傾向があります。この章では、マットレスの種類ごとの特性と密度、平均的な寿命について詳しく見ていきましょう。

種類1:ボンネルコイル

ボンネルコイルマットレスは、コイルをワイヤーで連結して一体化させたもので、耐久性と弾力性に優れている点が特徴です。体重の重い人が使用しても沈み込みにくく、スムーズに寝返りできます。

一般的には、コイル数が多いほど密度が高く、耐久性があります。ボンネルコイルマットレスの寿命は、おおよそ7〜10年です。良好なケアをおこなうことで、さらに長持ちするでしょう。

種類2:ポケットコイル

ポケットコイルマットレスは、個別に包まれてたコイルが独立して並んでいるマットレスです。ボンネルコイルよりも体圧分散性があり、体の曲線に合わせて沈み込むため、安定した寝心地を感じられます。

ボンネルコイルと同様に、コイル数が多いほど密度が高く、耐久性に優れています。品質によっても寿命は異なりますが、約10年が目安です。

種類3:高反発ウレタン

高反発ウレタンマットレスは、弾力性と耐久性のバランスが取れており、さまざまな体重の人に対応可能です。密度は通常「D(デンシティ)」という単位で表され、商品によって20~50D以上まで幅があります。数値が高いほど密度が高く、長持ちします。

また、マットレスの硬度は「N(ニュートン)」で表され、数字が大きいほど硬いことを意味します。高反発ウレタンマットレスの寿命は、35D以上でおおよそ7〜10年です。

種類4:低反発ウレタン

低反発ウレタンマットレスには、体圧を均一に分散させ、体の各部分をサポートする機能があります。一般的に、硬度が100N以下のものが低反発タイプと呼ばれます。

やわらかい寝心地が特徴ですが、高反発ウレタンマットレスと比べるとへたりや凹みが出やすく、寿命は短くなります。低反発ウレタンマットレスは、40D以上のものであれば約7〜10年間持つとされています。

種類5:ラテックス

ラテックスマットレスは、天然素材であるラテックスゴムから作られ、弾力性と耐久性を兼ね備えています。密度は「kg/m3(キログラム毎立方メートル)」で表されることが多く、密度が高いほど質が良いとされています。

ラテックスマットレスは通気性に優れており、ダニやカビが発生しにくい点もメリットです。非常に長寿命で、適切なケアをおこなえば10〜15年以上使用できます。

種類6:ファイバー

ファイバーマットレスは、軽量で通気性が良く、特に夏の暑い時期に適しています。しかし、他のタイプと比べて耐久性が低く、寿命は3〜5年程度です。

以上がマットレスの種類ごとの特性と寿命です。これらを参考に、自分の体の状態やライフスタイル、予算に合ったマットレスを選びましょう。また、寿命を最大限に延ばすためには、適切なケアをおこなうことも大切です。

マットレスの寿命を見分ける5つのポイント

使用年数だけではなく、マットレスの状態も寿命を判断する重要な要素です。マットレスの状態は睡眠の質に直結するため、しっかりと寿命を見極めて、適切なタイミングで買い替えましょう。ここでは、マットレスの寿命を見分けるための5つのポイントをご紹介します。

ポイント1:凹みがある

長年にわたってマットレスを使用していると、特に寝ている位置に重みがかかり、凹むことがあります。一晩中同じ場所に体重がかかることで、マットレスは形状を保つ能力を失い、持続的な凹みが発生します。

このような凹みがあると、体を適切にサポートできません。その結果、睡眠の質を著しく低下させてしまいます。また、不快感があるまま使い続けていると、体に大きな負担がかかり、腰痛や肩こり、睡眠中の痛みなどを引き起こすおそれもあるため注意が必要です。

凹みの発生は、マットレスの寿命が近づいている明確なサインです。一般的に、マットレスに2インチ(約5センチメートル)以上の凹みがある場合は寿命を迎えていると考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、個々の快適さや体調によって交換の時期は異なります。

したがって、定期的にマットレスをチェックし、凹みが発生していないか、寝心地に問題はないかなどを確認することが重要です。これにより、寿命が近づいているマットレスを早期に特定し、適切なタイミングで交換できるでしょう。

ポイント2:体に痛みが出る

マットレスの重要な役割の一つは、体全体を支え、快適な睡眠を提供することです。しかし、マットレスが劣化してくると、その機能が低下するため、目覚めたときに腰や肩、首などに痛みを感じることがあります。

これは、マットレスが体を適切にサポートできなくなり、体の一部に過度の圧力がかかることが原因です。長時間にわたり不適切な姿勢で寝ていると、筋肉の緊張を引き起こして関節に負荷がかかり、痛みが生じます。

また、マットレスが寿命を迎えると、表面が硬くなったり、逆に柔らかくなりすぎたりすることも、体に痛みが生じる原因です。体がマットレスに沈み込みすぎる、逆に浮いてしまう状態となり、体への不適切な圧力を引き起こしてしまいます。

痛みが続く場合は、マットレスが寿命を迎えている可能性が高いため、処分・交換を検討しましょう。ただし、痛みの原因がマットレスではなく、ほかの健康問題である可能性もあるため、まずは医療機関に相談することをおすすめします。

ポイント3:柔らかく感じる

マットレスの柔らかさの変化も、寿命を見分けるポイントです。特に、ウレタンマットレスの場合、新品の時点では適度な硬さがあり、体をしっかりと支えてくれます。しかし、長期間使用していると徐々に柔らかくなり、体全体を支える力が低下します。

通常、マットレスは体重を均等に分散させ、各部位への圧力を適切に制御することで快適な寝心地を提供します。しかし、マットレスが柔らかくなると、体が沈み込みすぎてしまい、特定の部位に過度な圧力がかかりやすくなります。その結果、睡眠中に不快感や痛みを引き起こし、睡眠の質が下がってしまうのです。

一晩寝たのに体の疲れを感じたり、起きたときに背中や腰に痛みが生じたりする場合、マットレスが過度に柔らかくなり、寿命が近づいている可能性があります。あまりにも柔らかく感じるようになったら、マットレスの交換を考えましょう。

ポイント4:きしみ音がする

寝返りを打ったり、ベッドに座ったりしたときにマットレスからきしみ音がする場合も、寿命が近づいているサインです。特に、ボンネルコイルやポケットコイルなど、スプリングが組み込まれているマットレスは、長期間の使用による摩耗でコイルが損傷し、きしみ音が出ることがあります。

きしみ音がする場合、スプリングの一部が壊れているか、その機能が低下していると考えられます。使用し続けていると、睡眠中の姿勢が乱れやすくなるほか、体への負担が大きくなり肩こりや腰痛などを引き起こすおそれがあるため注意しなければなりません。

また、きしみ音は睡眠の邪魔にもなります。特に、深夜や早朝にきしみ音が出ると、眠りから覚めてしまい、睡眠の質を低下させる原因となるでしょう。

マットレスからきしみ音が出るようになったら、早めに自分の寝姿勢や体の形状に合ったマットレスに買い替え、快適な睡眠環境を取り戻しましょう。

ポイント5:カビが発生している

マットレスが寿命を迎えると、湿気によってカビが発生しやすくなります。特に、湿度の高い環境や通気性の悪い場所でマットレスを使用したり保管したりすると、カビの発生リスクが高まります。

カビは目に見えない微細な胞子が原因となり、健康被害を引き起こすおそれがあります。例えば、アレルギー症状や呼吸器系の問題、皮膚のかゆみや発疹などが報告されています。また、カビの嫌な臭いも、睡眠の質に影響を及ぼすでしょう。

マットレスの表面にカビが見える場合は、すぐに交換するのがおすすめです。カビは成長が進むと、取り除くことが困難になる場合があります。さらに、カビが表面に見えない場合でも、異臭や湿気を感じる場合はカビの存在が疑われるため、交換を検討しましょう。

カビの発生を防ぐためには、マットレスの通気性を確保することが重要です。定期的にマットレスを換気し、湿度の管理にも注意を払いましょう。また、湿気や汗を吸収するカバーやシーツを使用することも効果的です。ただし、寿命を迎えたマットレスはカビが発生しやすくなるため、早めに買い替えるようにしてください。

マットレスの寿命を延ばすコツ

毎日使うマットレスは、どうしても徐々に劣化してしまいます。しかし、日々のお手入れを丁寧におこない、いくつかの注意点を守ることで、長持ちする可能性があります。ここでは、マットレスの寿命を延ばすためのおすすめの方法をご紹介します。

その1:ローテーション

マットレスは、一部の箇所に体重が集中することで徐々に沈み込みます。そのため、定期的にマットレスの向きのローテーションをおこないましょう。数カ月ごとに上下を反対にしたり、180度回転させたりすることで、マットレスにかかる圧力や摩擦を分散できます。

その2:通気して除湿する

マットレスは湿気を吸収しやすい素材でできています。湿気がたまると、雑菌やカビの繁殖を招くおそれがあり、寿命を縮める原因となりかねません。そのため、定期的にベッドの下や周囲の空間を掃除し、湿気を逃がすことが重要です。また、除湿機や湿気取りアイテムを使うこともおすすめです。

その3:シーツはこまめに洗濯する

寝ている間に、私たちはたくさんの汗をかきます。また、皮脂やほこりもシーツにたまります。これらの汚れは、マットレスに雑菌や臭いを発生させる原因です。定期的にシーツを洗濯して、清潔な状態を保ちましょう。

その4:ベッドパッドを使う

マットレスには、ベッドパッドを敷くことをおすすめします。ベッドパッドはマットレスを汚れや摩擦から保護し、寿命を延ばす役割を果たします。ベッドが汚れてもベッドパッドを交換するだけで済むので、マットレス自体のメンテナンスが容易になるでしょう。

以上が、マットレスの寿命を延ばすためのおすすめの方法です。マットレスは、定期的なケアと適切な保護によって耐久性が向上し、より長く快適に使用できます。ぜひ、これらのコツを実践して、マットレスを大切にお使いください。

マットレスは寿命前に買い替えがおすすめ

快適な睡眠を得るためには、適切なマットレスの選択と定期的なケアが重要です。しかし、どんなに注意を払っても、マットレスは時間とともに劣化していきます。そのため、寿命を迎える前にマットレスを買い替えることがおすすめです。以

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