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マットレスを直置きしたい!5つの対策法と選び方のポイントを解説

マットレスを直置きしたい!5つの対策法と選び方のポイントを解説

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更新日: 2023.11.12

ベッドフレームを使用せずに、マットレスを直置きしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。マットレスの直置きには、スペースを節約できたり、転倒防止につながったりなど、多くのメリットがあります。一方で、湿気がこもり、カビが発生しやすくなるという課題もあります。

本記事では、マットレスを直置きする際に取り入れたい5つの対策法と、直置きに適したマットレスの選び方を詳しく解説します。湿気対策をしっかりとおこない、快適で健康的な睡眠環境を保ちましょう!

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筆者睡眠健康指導士

睡眠健康指導士として、睡眠のサポートや体に合った寝具の選び方に関して情報発信。オーダーメイド枕の企画、販売など一貫して担当。


マットレスを直置きするメリットとデメリット

マットレスの選び方や配置は、私たちの睡眠環境を大きく左右します。マットレスを直置きにすることで、空間を有効活用できたり、コストを削減したりすることが可能です。しかし、直置きが必ずしも最良の選択とは限りません。マットレスを直置きすると、吸湿性や通気性に問題が生じるおそれがあるためです。この章では、マットレスを直置きにするメリットとデメリットについて詳しく掘り下げていきます。

直置きのメリット

マットレスを直置きすることでさまざまな効果を得られますが、ここでは代表的な2つのメリットをご紹介します。

形状が崩れにくい

一つ目のメリットは、敷き布団に比べて形状が崩れにくい点です。マットレスは構造上、敷き布団よりも圧縮に強く、長期間にわたって一定の厚みと硬さを保ち続けることができます。これは、適切な寝姿勢を保ち、質の良い睡眠を得るために欠かせない要素です。マットレスを直置きにすることで、そのメリットを最大限に引き出せます。

空間的な広がりを感じられる

二つ目のメリットは、部屋全体の空間的な広がりを感じられることです。マットレスを直置きにすることで、高さを抑えられ、圧迫感がなくなります。これにより、部屋全体がより広く、開放的な空間に感じられるでしょう。また、シンプルな見た目の部屋になるため、ミニマリスト的なインテリアを目指したい人にもぴったりです。

直置きのデメリット

一方で、マットレスの直置きには以下のようなデメリットもあります。

カビが発生しやすくなる

マットレスが直接床に接触していると通気性が悪くなるため、汗などによって湿気がこもり、カビやダニの発生につながります。カビは呼吸器系の疾患を引き起こし、ダニはアレルギー反応を誘発するおそれがあります。マットレスを直置きする場合は、定期的な掃除と湿度の管理が重要です。

湿気が溜まり結露が生じやすくなる

マットレスが床面から離れていないと、湿気が逃げる場所がありません。これにより、床とマットレスの間で温度差が生じ、結露を引き起こす可能性があります。結露が生じるとカビやダニの発生につながるほか、マットレス自体の寿命を縮めるおそれもあります。

アレルギー症状を発生させるおそれがある

マットレスが床と近い位置にあると、ハウスダストを吸い込みやすくなります。ハウスダストはアレルギー症状を引き起こす原因となるため、できるだけ吸い込まないよう対策が必要です。

寝心地が悪くなる

湿気がマットレスの中材にダメージを与え、劣化を早めるおそれがあります。劣化したマットレスは弾力性が失われ、寝心地が低下する原因にもなります。

このように、マットレスの直置きにはデメリットもありますが、適切な対策を講じれば、直置きのスタイルを継続することが可能です。次章では、マットレスを直置きしても、清潔さと快適な寝心地を保つための対策をご紹介します。

マットレスを直置きする際の5つの対策法

マットレスを直置きする際に実践したい、5つの対策法をご紹介します。適切な対策で湿気やカビを防いで、快適にマットレスを使いましょう。

対策その1:ベッドパッドを使う

マットレスに汗が染み込むと、カビやダニを発生させる原因となります。そのため、汗がマットレスに直接浸透しないように、ベッドパッドを利用するのがおすすめです。

ベッドパッドは、吸湿性と通気性に優れたものが多く、汗や湿気からマットレスを守ってくれます。また、定期的に洗濯できるため、ダニやハウスダストの繁殖を防ぐ効果も期待できるでしょう。また、寝心地を向上させたり、マットレスを長持ちさせたりする役割もあります。

通気性に優れたもの、保温性に優れたもの、体圧分散効果のあるものなど、さまざまな種類のベッドパッドがあるため、自分のライフスタイルや体質に合わせて選ぶといいでしょう。

対策その2:マットレスを浮かせる

マットレスを直置きすると、床とマットレスの間の風通しが悪くなるため、カビやダニが発生しやすくなります。そこで、すのこを使用してマットレスを浮かせる対策が有効です。

すのこには、通気性を高めて湿気を防ぐ効果があるため、結露やカビの発生を抑えられます。また、床とマットレスの間に小さな空間を作り出すことで、マットレス下部への空気の流れを改善し、湿度や熱の蓄積を抑制します。

すのこ以外に、ロータイプのフロアベッドを使うことも湿気や結露対策として有効です。床からわずかに浮かせてマットレスを配置するため、風通しが良くなると同時に、床からの冷気も防げます。また、ロータイプのベッドフレームは、直置きマットレスのスタイリッシュな雰囲気を壊さず、快適な寝心地を得られます。

対策その3:アルミシートやコルクマットを敷く

床とマットレスの温度差から起こる結露を防ぐためには、アルミシートやコルクマットをマットレスと床の間に敷く方法も効果的です。アルミシートやコルクマットには、温度を調整する効果があります。床とマットレスの間に敷くことで、温度差を少なくし、結露の発生を抑えてくれます。

アルミシートは反射性が高く、保温効果があるため、冬場の床からの冷気を防ぎます。一方、夏場には冷気を反射してマットレスを冷やし、快適な寝心地を保ちます。また、薄くて容易に設置できる点もメリットです。

コルクマットも温度調整効果が高く、結露を抑えるのに適しています。天然素材であるコルクには、湿度を吸収し、自然に放出する性質があるため、マットレスの下に湿気がたまるのを防いでくれます。さらに、コルクマットは耐久性があり、長持ちしやすいことも特徴です。

対策その4:部屋を換気する

マットレスを直置きする際には、部屋の換気も欠かせません。部屋を定期的に換気することで、湿気を効率的に放出し、カビやダニの防止につながります。

窓を開けて換気するのがもっとも効果的ですが、季節や天候、居住環境などによっては、窓を開けられないこともあるでしょう。そのような場合は、除湿機や除湿剤の活用も検討してください。

また、部屋の湿度を上げる可能性のある行動にも注意が重要です。たとえば、洗濯物の部屋干しや加湿器の利用は、水分が蒸発して部屋の湿度が上がりやすくなるため、ベッドルームでは避けたほうがいいでしょう。

対策その5:陰干しする

マットレスは、定期的に風通しの良い場所で陰干しを行いましょう。これにより、マットレス内にたまった湿気を放出させ、マットレスの劣化やカビ、ダニの発生を防ぐ効果が期待できます。

陰干しを行う際のポイントは、マットレスを立てかけることです。立てかけることで通気性を確保でき、湿気が溜まりにくい環境を作り出せます。また、陰干しは2〜3日に1回程度の頻度で行うことが理想的です。

マットレスは、直射日光に当たると劣化が早まるおそれがあります。そのため、陽が当たる場所は避け、基本的には日陰で乾燥させましょう。

直置きにするマットレスの選び方

最後に、直置きに適したマットレスの選び方を詳しく解説します。これから直置きするマットレスを購入する人は、ぜひ参考にしてください。

選び方その1:動かしやすい

直置きするマットレスを選ぶ際は、「動かしやすさ」がポイントです。マットレスを直置きする場合、定期的に動かして風通しを良くしたり、陰干しをしたりする必要があるため、軽量で扱いやすいマットレスが望ましいでしょう。

マットレスが重く、動かすこと自体が難しいと、適切な湿気対策ができません。その結果、ダニやカビの発生を招いてしまうおそれがあります。

具体的には、ウレタンやファイバーなどの素材を使ったマットレスがおすすめです。また、折りたたみ式のマットレスは、立てかけやすく、収納や持ち運びも簡単にできるメリットがあります。

選び方その2:体を支えてくれる

「体を支えてくれる」マットレスであるかどうかも重要なポイントです。体重を適切に支え、良質な睡眠につなげるためには、ある程度の厚みが必要です。逆に、底付き感がある薄いマットレスでは、快適に寝られないだけではなく、体の疲れや痛みにつながるおそれもあります。

理想的な厚みは、体の形状や重さ、睡眠スタイルにもよりますが、10cm以上の厚みがある高反発タイプのマットレスがおすすめです。十分な厚みがあれば、体重を均等に分散させ、体の各部分を適切に支えることができます。さらに、高反発のマットレスは、体が沈み込み過ぎず、寝返りしやすい点もメリットです。

このように、軽量で扱いやすく、十分な厚みのあるマットレスを選ぶことで、直置きでも快適な睡眠を実現できるでしょう。

マットレスは対策をすることで直置きできる

本記事では、マットレスを直置きする際の対策法や、適切なマットレスの選び方を解説しました。マットレスの直置きには、空間を広く見せられる、布団よりも形状が崩れにくいなどのメリットがある一方で、湿気や寝心地に関しては課題もあります。

今回ご紹介した5つの対策法を取り入れて、湿気やカビ、ダニなどを防ぎましょう。また、軽量で動かしやすいだけではなく、十分な厚みのあるマットレスを選ぶことで、快適な睡眠環境づくりにつながります。

質の良い睡眠は、1日を気持ちよくスタートさせるために欠かせない要素です。適切な対策を行い、マットレスを直置きして睡眠の質を向上させましょう。

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