枕の4つの洗い方!洗濯できる素材とお手入れ方法を詳しく解説
枕や布団といった「寝具」をしっかりとお手入れされている方は、どれほどいるでしょうか。とくに「枕」の管理方法については、よく分からずにそのまま何年も使い続けてしまっているという声を多く耳にします。
実は枕は洗濯できる素材や適切な手順さえ守れば、誰でも簡単に洗うことができる寝具のひとつです。本記事では素材の違いや洗い方をはじめ、枕に関する適切なお手入れ方法を紹介していくので、ぜひ参考にして実践してみてください。
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枕の洗い方を知る前の確認2ステップ
枕を洗う前には、まず自分の持っている枕について知り洗濯の方法を見定める必要があります。洗い方を知る前に踏むべきステップは「洗える素材であるか」「洗濯表示タグの確認」の二点です。ひとつずつ解説するので、手元に枕がある方は早速チェックしてみましょう。
ステップその1:洗える素材と洗えない素材の確認
枕はさまざまな「素材」で作られているため、素材の種類によっては洗濯が難しい場合があります。また、素材によって洗い方やお手入れの方法が異なるので、対象の枕がどのような素材でできているのかは必ず把握しておくようにしましょう。
洗える枕の素材としては、主に以下の通りです。
よく見られる枕の素材のひとつです。
基本的には洗濯できるものの、水洗いができないタイプもあるため事前にしっかりと確認しましょう。
枕に触った際に、中身に細かい粒を感じる場合にはビーズや次に紹介するパイプであることが多いでしょう。
マルコビーズと呼ばれる中が空洞になったタイプのビーズは洗濯可能です。しかし、ビーズが細かいタイプであると、水洗いには不向きとされていることがあるので注意してください。
ビーズに似ていますが、例えるならばストローを細かく切ったような形状をしているものをパイプと呼びます。
耐久性や通気性に優れており、水洗いができる素材です。また、劣化がしにくいため枕が長持ちしやすいと言われています。
基本的には洗濯機で洗える素材ですが、枕のつくりによっては手洗いのみ可能であったり、洗えない場合もあったりするため洗濯表記を確認するようにしてください。
耐久性や通気性に優れており、丈夫な素材です。
一方で洗うことが難しい素材は、主に以下の通りです。
そばがらのように植物性の素材は乾燥が遅くてカビが生えやすいため、洗濯には不向きです。雑菌の繁殖や虫がわく可能性があるので、水に濡らすことは避けて天日干しなどを行いましょう。
水を吸収しやすい素材なので、乾きにくいのはもちろん水の重さで強度が弱くなってしまいます。破れやちぎれも起きやすいため、取り扱いには注意が必要です。
洗濯可能なタイプもありますが、洗う際には枕のダメージや低反発力の低下などを考慮して洗うようにしましょう。
植物性の素材と同じように、動物性の素材も乾きにくいため洗濯には向いていません。とくに羽毛は、最大の魅力であるふわふわとした感触が失われる原因となるので、基本的には洗濯はしないことをおすすめします。
ステップその2:洗濯表示タグの確認
枕の素材を把握したら、次は必ず「洗濯表示タグ」をチェックしましょう。ステップその1で洗える素材に分類されていた場合でも、枕によっては洗濯が難しいことがあるので注意が必要です。
また、同じ素材でも洗い方が異なることもあるため、枕を洗濯する際には必ず洗濯表示タグの確認を欠かさないようにしてください。
洗濯表示には、主に以下の7つの表記があります。
- 1洗濯処理 数字と記号で液温と洗濯機の強弱を表記
- 2漂白処理 漂白剤の使用可否や使用できる種類を表記
- 3タンブル乾燥 タンブル乾燥の可否や上限温度を表記
- 4自然乾燥 乾燥方法について表記
- 5アイロン仕上げ アイロン仕上げの可否や上限温度を表記
- 6ドライクリーニング ドライクリーニングの可否や使用できる種類を表記
- 7ウエットクリーニング ウエットクリーニングの可否や強弱を表記
上記の表記から洗濯機や手洗いといった洗濯の方法、または洗濯後の仕上げ方法やコインランドリーの使用可否などが判断できます。必ず表記内容を守り、適切な洗濯方法を実施してください。
枕の4つの洗い方
枕の洗い方には、主に洗濯機・手洗い・コインランドリー・クリーニングといった4つのパターンがあります。それぞれの項目に分けて詳しい手順を紹介するので、自分の枕に合う洗い方をチェックしてください。
方法その1:洗濯機で洗う方法
洗濯機の使用が可能な枕は、以下の手順で洗います。
- 1枕カバーをはずす
- 2枕を洗濯用ネットへ入れる
- 3洗濯機に枕を入れて中性洗剤を投入する
- 4洗濯表示に従った洗濯コースで洗濯を開始する
- 5洗濯終了後、枕を叩きながら形を整える
- 6天日干しまたは陰干しにて乾燥する
枕本体を洗う際には、枕にかぶせて使用しているカバーやパッドなどははずして別で洗濯するようにしましょう。また、洗濯機に入れる前に目立つ汚れがある場合は、汚れに直接洗剤をつけて予洗いをすることをおすすめします。
洗濯後は枕の素材が偏って形が崩れてしまっていることが多いので、必ず全体を手で軽く叩きながらバランスが均一になるように整えてください。
洗濯機が「ドラム式洗濯機」である場合は、枕の形や中身の偏り具合によって稼働中にエラーが起きてしまうことがあります。エラーが出て止まってしまった際には、洗濯機内での枕の位置を整えて再開させるようにしてください。何度もエラーとなって止まるのであれば、手洗いに変更したりバスタオルに包んで脱水をしたりと工夫をしましょう。
方法その2:手洗いで洗う方法
洗濯機ではなく手洗いにて枕を洗う場合には、以下の手順を実施します
- 1枕カバーをはずす
- 2容器やバスタブに水またはぬるま湯を溜めて、中性洗剤を溶かす
- 3枕全体を水に浸して軽く揉んだり押したりして洗う
- 4容器やバスタブの中の水を入れ換えて枕をすすぐ
- 5枕を手で押して水分を押し出し、バスタオルで包んで脱水する
- 6洗濯終了後、枕を叩きながら形を整える
- 7天日干しまたは陰干しにて乾燥する
手洗いの場合も、洗濯機で洗う時と同様にカバーやパッドを事前にはずしたり目立つ汚れには予洗いを行ったりしながら、丁寧に洗濯を進めていきます。
洗濯時には決して強くこすらないように注意して、優しく全体を揉み洗いしましょう。すすぐ時は水を入れ換えながら、枕を押しても洗剤が出てこなくなるまでしっかりと洗い流すのがポイントです。
方法その3:コインランドリーで洗う方法
気を付けるポイントが多いため非常に気を遣う枕の洗濯ですが、実は枕の種類によってはなんと「コインランドリー」の使用も可能です。洗濯方法は、通常のコインランドリーの利用方法と同じなので誰でも簡単に試すことができるでしょう。
なるべく手間を掛けたくない方や時短をしたい時に非常におすすめの洗濯方法ですが、注意するべき点が2点ほどあります。まずひとつめは、利用するコインランドリーが枕の洗濯を許可しているかどうかを把握するという点です。まれに枕の洗濯ができない店舗があるので、事前にしっかりと確認するようにしてください。
そしてもうひとつは、枕の素材によってはコインランドリーでの洗濯が向いていない場合があるということです。素材の種類や洗濯表示をよくチェックして、洗濯と乾燥のどちらも可能であることを確認してから正しく利用するようにしましょう。
方法その4:クリーニングに出す方法
自分で枕を洗うことに不安がある場合には、クリーニングに出す方法があります。
素材や洗濯表示のタグを確認の上、問題なく洗える枕であれば専門の業者に依頼して隅々まで綺麗にしてもらえるので、手軽に枕を清潔にしたい方におすすめです。
枕のクリーニングサービスはWEBサイトより申し込めるところが多いため、気になる方は一度チェックしてみてください。
基本的な利用方法としては、必要事項を記入してクリーニングサービスに申し込みをし、発送キットなどを使って枕を送るだけです。あとはクリーニングを終えた枕が手元に戻ってくるのを待つだけなので、忙しい方にもぴったりな方法と言えるでしょう。
枕の洗い方に共通する正しい干し方
洗濯機や手洗いなど、洗い方に問わずすべての枕に共通する「干し方」について解説します。主な干し方は「天日干し」と「陰干し」の二種類だけなので、それぞれの特徴を理解して素材に合わせた適切な方法を選んでください。
枕の形を整える
枕を干す際には、まず事前にしっかりと形を整えることが大切です。洗濯が完了した時点で、枕全体を軽く叩きながら素材の偏りをなくしてバランスを整えると、形が崩れることを防止できるので必ず行いましょう。
実際に干す時にもなるべく平らな場所に置いたり、重力が一点に偏らないように吊るしたりと適切な形を保てるように意識してください。
天日干しと陰干し
太陽の光に当てながらカラリと乾かす「天日干し」と、直射日光を避けてよく風を通して乾かす「陰干し」の二種類から、自分の枕に合う方法を選んで枕を干します。
天日干しが向いている枕の素材としては、主にポリエステル製の綿やパイプ、そばがら・マルコビーンズ・小豆などが挙げられます。物干しハンガーや枕用のハンガーなどを使用して日の当たる場所に干すのですが、時間としてはおよそ2〜4時間ほどです。時間は季節や湿度によっても異なるので、時折枕の状態をチェックして乾燥したことを確認してから取り込むと良いでしょう。
一方で陰干しが向いているのは、低反発ウレタンや羽毛、ビーズといった素材です。
これらの素材は紫外線や熱に弱いため、日の光に当てないほうが長持ちすると言われています。陰干しを行う際にも、枕の形が崩れないように事前にしっかりと整えてから日陰や室内などの風通しが良い場所を選んで干しましょう。干す時間の平均は3~6時間ほどです。
また、天日干し・陰干しどちらの場合でも、乾燥後には一度枕全体に掃除機をかけるようにしてください。ホコリや花粉などを防ぎ、枕をより清潔な状態にすることができます。
枕が洗えない場合のお手入れ方法
枕が洗えない素材でできている場合でも、お手入れをする方法はあるので安心してください。たとえば、そばがらや洗えないポリエステルの綿などであれば「天日干し」をすることでカビや雑菌の発生を抑えられます。
低反発ウレタンや羽毛、ビーズの枕であれば「陰干し」で湿気を取り除きましょう。
どのような素材でも日に当てたり風を通したりすると、ある程度清潔な状態を保つことができるので、定期的に枕を干す時間を設けるのがおすすめです。
また、使用時にはカバーやパッドをかぶせたり掃除機をかけてゴミを除去したりと、工夫次第でお手持ちの枕を長持ちさせることができますよ。
枕の洗い方Q&A
ここからは、枕の洗い方についてよくある質問に回答していきます。
洗濯の頻度や、もしもの時の対処法など気になる疑問を解説していくので、参考にしてみてください。
Q1:どのくらいの頻度で洗えばいいの?
A1:年に一度、または半年に一度の頻度で洗いましょう
上記はあくまでも目安なので、汚れやニオイなどが気になる場合には都度お手入れをしてください。また、枕本体にかぶせているカバーやパッドは毎日または数日に一度は洗濯すると肌や頭皮のトラブルを回避しやすくなるのでおすすめです。
Q2:洗えない枕を洗ってしまった時の対処法は?
A2:枕全体の水分を押し出し、風通しの良い場所で陰干しをしましょう
万が一洗えない枕を洗ってしまった際には、とにかくしっかりと乾かすことが大切です。
また、汚れが気になる場合にはティッシュやキッチンペーパーを濡らして優しく叩くようにして取り除いてみてください。
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適切な洗い方や干し方を理解していれば、いつまでも丈夫で清潔な枕の状態を保つことができます。不衛生な枕を使い続けると、肌や頭皮トラブルの原因となってしまう可能性があるので、洗濯可能な枕はなるべく積極的に洗うようにしましょう。
毎日の睡眠の質を向上させるためには、まずは寝具を清潔な状態に保つことが重要です。
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