枕なしで寝る影響は?自律神経と快眠の関係について詳しく解説
現在利用中の枕が自分に合わず、枕なしで寝るほうが快適に眠れる方も多いかもしれません。しかし、枕なしで寝ると自律神経が乱れ、深い睡眠ができない・身体に悪影響が出るなどのデメリットもあるため、自分に合った枕を利用するのが重要です。
当記事では、枕なしで快適に寝ることができる人の特徴や枕なしで寝るメリット・デメリットを紹介します。枕なしで睡眠をとっている方は、ぜひ参考にしてください。
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枕なしで快適に寝ることができる人の特徴
一般的には枕を利用したほうが快眠できると言われていますが、枕なしでも快適に睡眠できる人がいます。枕なしで快適に寝ることができる人の特徴は以下のとおりです。
- 1ストレートネックや後頭部が絶壁の人
- 2寝返りが少ない人
- 3柔らかいマットレスを使っている人
枕なしで快適に寝ることができる人の特徴を詳しく見ていきます。
特徴その1:ストレートネックや後頭部が絶壁の人
枕なしで快適に寝れるのは、ストレートネックや後頭部が絶壁の人が多い傾向にあります。
ストレートネックとは、首のカーブがなくなり、頸椎の角度が通常よりも30度以下の状態のことです。ストレートネックの場合、横から見ると頭が前に出ているように見えるのが特徴です。ストレートネックの方が高めの枕を使用すると、頭が持ち上がり首が前に傾きやすく、枕を利用すると首に痛みが生じやすくなります。そのため、ストレートネックの方は、枕なしで寝るほうが快眠につながると感じる方が多いです。
後頭部が平らな方は、自分の頭で頭の重みを支えられるため、枕がなくても安定感があります。さらに、首とマットレスの隙間が少なくなりやすく、頭と首の位置が安定しやすいため、枕がなくても快眠できるのです。
一方、後頭部が突き出ている方の場合、枕なしで寝ると頭の重さが後頭部の特定の部分にかかる可能性があるため、枕を利用したほうが快眠できるでしょう。
特徴その2:寝返りが少ない人
枕なしで快適に寝れるのは、寝返りが少ない人です。
寝返りをうつと、通常は横向きの姿勢になります。しかし、適切な高さの枕を利用していない場合、首とマットレスの間に肩幅分の隙間が生じ、首の痛みや肩こりの原因となります。一方、寝返りが少なく長時間仰向きの姿勢で寝続ける方は、枕なしでも首や頭が固定されている状態が続くため、快眠できるでしょう。
ただし、寝返りが少なくても、枕なしで寝ると頭や首に負担がかかる場合があります。身体に負担をかけずに快眠したい方は、自分に合った高さの枕を利用するのがおすすめです。
特徴その3:柔らかいマットレスを使っている人
柔らかいマットレスは、枕を使わなくても、頭・首・背中がしっかりと沈み込み、適した寝相を維持できる傾向にあります。そのため、枕なしでも頭や首への負担が少なく、快適な睡眠が実現します。また、柔らかいマットレスは寝返りを打つ際も身体にフィットしやすく、横向きで寝る際も快眠できるでしょう。
ただし、過度に柔らかいマットレスは腰痛などの原因になる可能性もあります。さらに、柔らかいマットレスは身体が沈み込みやすい特性があるため、不適切な姿勢で固定されてしまうこともあります。そのため、マットレスの硬さや自分の体型に合わせた枕を利用するのが快眠への一歩と言えるでしょう。
枕なしで寝るメリット
一般的には、ご自身に合った枕を利用して寝るのがおすすめですが、場合によっては枕なしで寝たほうがメリットを得られることもあります。そこで本章では、枕なしで寝るメリットを2つ紹介します。
- 1いびきや肩こりの解消に繋がる
- 2首にシワが残りにくい
枕なしで寝るメリットを詳しく見ていきます。
メリットその1:いびきや肩こりの解消
枕なしで寝ると、いびきや肩こりの解消につながります。いびきの原因は、高すぎる枕で寝た場合に首に圧力がかかり、気道が狭くなることです。しかし、枕なしで寝た場合、気道が圧迫されなくなるため、いびきが軽減される可能性があります。
また、高い枕は首に必要以上の圧力をかけ、血流を滞らせるだけでなく、猫背や肩こりの原因にも繋がります。そのため、枕なしで寝ると首の傾きが自然な角度を保ち、猫背や肩こりが改善される可能性があると言われています。
ただし、枕なしで寝るよりも、ご自身に合った枕を利用したほうがいびきや肩こりを改善できる場合もあります。いびきや肩こりの症状があるすべての方に当てはまるわけではないのでご注意ください。
メリットその2:首にシワが残りにくい
枕なしで寝ると、首のシワが残りにくいメリットがあります。
ご自身に合っていない枕を使用すると、あごが引かれた状態になり、首にシワができる寝姿勢になります。この状態が長時間続くと、朝起きても首のシワが消えず残ってしまうでしょう。一方、枕なしで寝ると仰向けになった際にあごが引かれず、首にシワができにくくなります。
ただし、枕なしで快眠できているかどうかは別です。本当に快適な睡眠をしたい場合は、ご自身に合った高さの枕を利用するのがおすすめです。
枕なしで寝るデメリット
ここまで枕なしで寝るメリットを解説しましたが、一方枕なしで寝るデメリットも多くあります。枕なしで寝ると身体に負担がかかる可能性が高いため、デメリットも知ったうえで枕なしで寝るかどうかの判断をしてください。
枕なしで寝るデメリットは以下のとおりです。
- 1首に痛みが出やすい
- 2寝返りがしづらい
- 3顔がむくみやすい
枕なしで寝るデメリットを詳しく見ていきます。
デメリットその1:首の痛み
枕は首を支える役割があるため、枕なしで寝ると、寝違えや首の痛の原因になる可能性があります。
枕なしで寝た場合、首や肩の筋肉が不自然な位置で固定される可能性があります。このような姿勢が長時間続くと、睡眠中ずっと首や肩に力が入った状態となり、痛が生じるのです。
また、枕なしで睡眠すると首を支えられず、寝返りを打つ際に首を傷つける可能性もあります。このように、枕なしでの睡眠は不眠の原因にもなり得るため、十分注意してください。
デメリットその2:寝返りがしづらい
枕なしで寝ると、寝返りがしづらくなります。
一般的に、人は一晩に約20回以上の寝返りを打つと言われています。寝返りは同じ体の部位が圧迫され続けることを防ぐだけでなく、血液循環を促進し、体の負担を軽減します。
さらに、寝返りは体温の調節や寝床内の温度維持、熱や水分の調整をする役割もになっているのです。
しかし、寝返りの際に首を支える枕がないと、首の可動域が制限され、寝返りが難しくなり、結果として睡眠の質が下がり、起床時に疲れが取れていない状態になります。
デメリットその3:顔のむくみ
枕なしで寝ると、顔のむくみが生じる可能性があるため注意が必要です。
枕なしで寝た場合、頭が心臓の位置よりも下がるため、頭部に血液や水分が溜まりやすくなります。その結果、朝起きた際に顔のむくみが発生すると考えられます。血液や水分は常に頭部に循環しているものの、睡眠中は同じ姿勢が続くため血流が滞りやすくなるのです。
むくみの原因は生活習慣や運動不足など様々であり、枕だけが原因でない可能性もあります。しかし、寝相が原因となっている可能性も充分考えられるため、むくみが気になっている方は適切な姿勢を保てる枕の利用がおすすめです。
枕なしで寝ることと自律神経
枕は睡眠時の身体への負担を少なくしてくれるだけでなく、眠りにつく前のリラックス効果もあると言われています。快眠するには副交感神経を優位にすることが重要ですが、適切な枕で寝ることで、就寝前からリラックス状態を保つことができるでしょう。
睡眠の質を向上させるには寝具も重要です。掛け布団の保温性が悪い・敷布団が硬すぎる場合、快適な眠りが難しくなります。ご自身の体型・寝相・体に加わる圧力に合った寝具を選ぶのが重要です。特に、枕は睡眠の質を大きく左右します。枕は頚椎(首の骨の部分)を休め、身体と後頭部の隙間を埋める役割があります。そのため、枕の効果を充分発揮できる高さの枕を選ぶことが重要です。
適切な枕の高さは、仰向けで寝る場合に、敷き布団から首の角度が約5度になる高さのことです。寝ている間も、自然な立ち姿勢に近い体勢を保てる高さの枕が適切だと言われています。ただし、首の隙間の深さは個人差があり、人によって本当に適切な枕の高さは異なるため、個々人に合わせた高さの枕を選ぶことが良しとされています。自分に合わない枕を利用すると、肩こりや頭痛の原因となることもあるためご注意ください。敷布団との組み合わせも考慮し、自分に合った枕を見つけることが良い眠りへの第一歩です。
上記のように、枕には非常に重要な役割がありますが、実際に枕なしで寝ると、自律神経が乱れ、深い眠りにつくのが難しくなります。枕なしのほうがぐっすり眠れると感じている方でも、実は身体に負担をかけている可能性があるため、極力ご自身に合った枕を利用しましょう。
枕なしで快眠できてない人はすぐに自分に合った枕を見つけよう
枕なしのほうが快適に睡眠を取れる人もいますが、自律神経が乱れやすいため、本来はご自身に合った枕を利用したほうが快眠できると言われています。起床時に疲れが取れていない場合は、枕なしで寝ることで体に負担がかかったり、枕がご自身に合っていなかったりする可能性があります。
快適な睡眠をするためにも、まずは自分に合った枕を選ぶことから始めましょう。
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